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グラベルとアドベンチャーロードとRENEGADEについて

2018年02月24日 投稿者:いね

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ロードバイク人気が一段落した気配を見せる中で、反目するように人気を伸ばしていっているアドベンチャーロードやグラベルロード(以下まとめてアドベンチャーロード)。40C近い太めのタイヤでピュアロードだとはしれないような悪路を走れたり、豊富なダボ穴を駆使したキャリアオンバッグなど積載性も魅力、オンオフで使える汎用性が人気をあつめでここ数年でファンを多く獲得してきました。

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アドベンチャーロードがここまで日本人に浸透した理由としては、シクロクロスがある程度、オールロードの土壌を築いていたというのがあります。記憶では5・6年ほど前から各メーカーが堰を切ったようにシクロを加えてきました。
当時ロードにディスクブレーキというを合理的に捉える人は少数で、ちょっとやり過ぎ、キャリパー・カンチで充分だなーというお客様もいて、積極的に迎えられてない印象が強かったです。私は32Cタイヤについては肯定的でしたが、ブレーキに関しては似たようなイメージをもっていました。
人間はもともと保守的な生き物ですから、今ある慣れ親しんだ環境を好き好んで壊したいという人は少ないでしょう。トランプが大統領になった時とかはまさにそうで、あの髪がテレビに映し出されるたびフォースが乱されものでしたが、一年たったいまはもう何も感じません。そういうものです。ディスクブレーキも同様に時間と販売戦略で、売る側と買う側の壁は双方の顔が見えるくらいには低くなった気がします。

SUVが流行っているのも、少しは関係があるかもしれません。すごい勢いで売れているみたいですが、これはアウトドア志向が強くなったというよりは多目的につかえるものに惹かれるのかなと。スマートフォンとかもそうですが、1台で何役もこなしてくれる端末のが専門性は低くなりますが、お得感はありますよね。今までは通勤にサブのマシン使って、ロングライドやトレーニングにはメイン使って、トレイルにはMTB使ってみたいな切り分けされている方はいると思いますが、そういうのを纏めれるメリットは経済的にもスペース的にもかなり大きいはずです。実際そのマルチなところに魅力を感じて買ってかれるかたが多い。これには最近家をもたない、車を持たないといった「持たない世代」が増えてきた影響もあるのかな。モノは可能な限り絞ってミニマムでフットワークを軽くしておきたいという方にはもってこいの自転車ですね。

また、ロードバイクを日常的(通勤とか)に使いたいという需要は少なからずあったはずですが、既存の細タイヤ(走れるフィールドが限定的)、拡張性の悪さ(泥除けとか)から敬遠される向きもありました。アドベンチャーロードはそういった方の受け皿になってるとも思われます。

考えると今までのロードバイクの形というのはわりと歪んでいたのかもしれません。プロが使っているものを少しアレンジしたくらいで大衆向けに販売していたのですから。例えるなら業務用に使う専門的なメインフレームを量販店で販売している感じでしょうか。ようやくメーカーが庶民に追いついた、そんな気がしなくもないすね。

JAMISというメーカーのおもしろさ

JAMISというメーカーのおもしいところは、考えが凄くフラットなところだと思うんです。マスであれば、普及価格帯にアルミ・高価格帯にカーボンというラインアップが大方だと思います、分かりやすいですよね。反対に、ニッチを攻めるメーカーであればクロモリに絞って専門性をアピールする。それでいうと、JAMISの場合はクロモリ・アルミ・カーボン全て取り扱っています。しかもそれぞれの素材で主力となる定番商品が存在感をきっちり放っている。カジュアル車もスポーツ車もバランス良くそろっていいる。街乗りで使いたい人も、レースで本格的に使いたい人、クロモリでまったり乗りたい人にも受け皿を用意していて、ロードバイクユーザーだから特別扱いするみたいな雰囲気がないんですよね。全ての自転車ユーザーを公平に扱っているところが親近感もてます。

自転車の設計にも似たようなとこがありますね。JAMISのSSTというサイズによってフレームのパイプ径を変えるという技術ですが、これは男性サイズのものを女性用にそのままスケールするとパイプ長が短くなって乗り心地が悪くなるのをパイプの厚みで調製して、サイズ間の乗り心地の差異をなくそうというもの。マイノリティも公平に扱うJAMISさん素敵だなと思います。

そのJAMISのRENEGADEシリーズがアドベンチャーロードの中でも人気で、雑誌でも頻繁に取り上げられています。当店でもそれ系目当てのお客様にはまずRENEGADEを紹介します。それには理由があって、なんつってもラインアップが多い。2018モデルになって新たに2モデルが追加され、全部で6モデル。おそらくアドベンチャーロードでは業界随一のラインアップだと思います。さらにアルミ・クロモリ・カーボンと素材も分け隔てなく扱っていて、思い描いている用途にマッチするモデルが大抵はみつかるはずです。

・RENEGADE EXILE アルミ
・RENEGADE EXPLORE アルミ
・RENEGADE EXPAT クロモリ
・RENEGADE EXPLOIT クロモリ
・RENEGADE EXPERT カーボン
・RENEGADE ELITE カーボン
(下に行くほど高価格)

ぼんやりでも自転車のことが分かっているなら、真ん中にクロモリが挟まっていることに違和感を感じると思います。アルミとカーボンは下位グレード・上位グレードと同じ枠組みで語られることは往々にあるのですが、クロモリは本来であれば同一線上に語られることはないほとんどないからです。アルミ・カーボンが兄弟であれば、クロモリは従兄弟みたいな存在で、別のベクトルを向いているということを認識せねばなりません。

というか、アルミもカーボンも本来であれば、同じ線上に並べるのは間違っていて、それぞれ独立したモデルとして括るのが正しいような気もします。ある程度方向性はまとめられるにせよ素材によって、遊び方・乗り心地・かたさ・扱い、寿命なども変わってくるわけですから。

で、RENEGADEはアドベンチャーロード。購入する方もバキバキのレーサー視点の方ではなく、アウトドア好きや通勤・通学など日常用途で買う方が多い車種。選ぶ際の指標も速く走れるかではなく、いかに遊べるか・どれほどの拡張性があるのか?というのがまずあって、次点でコンポ・重量などの走行性能がくるでしょう。

その点を考慮すると、一番ポイントが高いのはクロモリシリーズになると思います。実際売れているのもEXPAT(当店の場合)。
アルミ・カーボンに比べた場合の一般論ですが、まずは耐久性が高い。アルミはほぼ全ての衝撃が金属疲労として蓄積されて最終的には破断するという性質がありますが、クロモリの場合は一定の強度を伴う衝撃でなければ疲労はたまらない。カーボンも外的な衝撃には弱く扱いがデリケートなうえ、クラック入っていても外見からは判断がつかなく危機管理がしづらいという欠点があります。

通勤用途で使うとなれば、平日5日で稼働すると中々の使用頻度になるわけですから、耐久性は重要項目になってくると思います。プラス手荒にあつかえるというのも評価ポイントで、せっかく買ったのに寿命が削られのを嫌って使わないとか本末転倒ですから、その点クロモリはガシガシ使えるし、補修もきくのでライフスタイル用途には最適な素材ではありますね。あ、でもフォークは絶対カーボン

次に拡張性ですが、ロードで拡張性という要素が何を指すのか。もともとロードは競技性が高い乗り物で、不要なものは削るという思想のもと設計されてて、拡張という概念がそもそも薄いというとうのがありますが、その中から拾い集めてみると、タイヤクリアランスとダボ穴でしょうか。クリアランスはRENEGADEに関して言えば、どのモデルも40Cまで対応と優劣なし。

ダボ穴の数にも少々違いあるようです。
・アルミ勢→16個
・クロモリ勢→19個
・カーボン勢→17個

僅差と考えるなかれ。これがあるかないかで泥除けとキャリアのハイブリッド装備の可否が決まってしまうのですから。アルミ・カーボンの場合、キャリア か泥除けかどちらかを捨てるという苦渋の決断がせまられます。(回避方法はもちろんありますが)

たかが穴。されど穴。多目的に使うのであれば色々な装備が使えるにこしたことは無いわけで、その点でもクロモリがアドベンチャーロードのコンセプトに適合してるのではないかと。

他にも乗り心地などの比較要素もありますが、コレはカーボン>クロモリ>>>アルミかなとは思います。ただ、そこまでシビアに考えなくてもいいのではないかと思ったりしてます。というのも剛性を落として、乗り心地に振っている部分もありますし、ホイールベースも長めにとっているので、ピュアロード比較でいくとどの素材も乗り心地は滅茶苦茶いいです。さらにエアボリュームも多く空気圧のレンジが広いのでいかようにも調整できるるし、奥の手としてチューブレス化するという方法もあります。(標準でチューブレスレディ)

随分クロモリを持ち上げた内容になってしまいました。懐古主義かと言われれば完全には否定はできませんが、でもでも実際アドベンチャーロードと一番シナジーを生み出せるのはクロモリかなと思います。アルミもカーボンもいい素材ですが、適材適所というところでしょうか。
ざっと各社のラインアップみてみましたが、クロモリアドベンチャーって少ないんですね。というかクロモリ扱ってるメーカーが希少すぎる。。

以下余談ですが、アニメ効果でロードバイクが飛躍的に普及したように、アドベンチャーロードにもそんな追い風が吹きそうな気配があります。「ゆるキャン」というアニメ。アウトドア好きの女子校生によるまったりキャンプしようぜーみたい内容で、ヒロインがキャンプ道具を自転車にくくりつけて旅しています。現在7話目くらいまで放送しているのかな?

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識者の中ではこのアニメがバイクパッキングを大衆に拡散するブースターになるのでは?と囁かれているのかどうかは不明ですが、いち自転車屋として業界にとって好材料になってくれることを期待します。
全体としてのほほんとしているのアニメですが、これが結構アウトドア中枢を刺激してきまして、見終わった後にはまだ来ぬ暖かい季節に思いをはせずにはいられない。

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