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JAMISについて本気で考える時がきたと思う

投稿日:2016年02月28日

投稿者:いね

2016-03-03:一部不適切な表現を修正いたしました。

今回はJAMIS(ジェイミス)について。ロード一辺倒の方は知らない方いるんじゃないでしょうか。mtb界隈だと割と有名なんですけどね。でもちゃんとロードバイクも作っているんですよ!しかし、悲しいかな知名度が低いんですね。それなりの製品しか作ってないようなメーカーなら特段気にならないんですが、JAMISの場合素晴らしいマシンを作っているんです。なのにあまり話題にならない。そこに今までは歯痒さを感じていたんです。ただ、ようやくその流れが変わりそうな雰囲気が出来上がりつつあるので、先取り?してJAMISについて腰を据えて考えていきたいと思います。

何を持って流れが変わったと言っているんだよ、と思われる方もいるかもしれません。理由はこうです。

現在の日本販売輸入代理店のジェイミスジャパンが設立されたのは、2011年ころ。それまでは別の代理店が捌いてたのですが、そこが割りと投げ売りするところなんですね。投げ売りを否定している訳ではないですが、安売りされるとブランドイメージってどうしても悪くなってしまいがちなんです。その他にも代理店がコロコロと変わったりした時期もありました。
ジェイミスジャパンに切り替わってから5年、ブランドイメージは回復しつつあります。元々いいもの作っていたんですけどね。

もう一つは最近のプロモーションの本気度が凄いという点。まずは今年のカタログ。いやらしい話ですけど、かなりお金掛かってるんじゃないでしょうか。自転車屋がカタログを評価するのは見当違いかもしれませんが、構成が素晴らしいと感じました。情報はきっちり伝えつつつも、ライド意欲を掻き立てるような写真に多くのページが割かれていていて、更に余白も大胆に使われているので非常に見やすく、リッチなカタログに仕上がっています。
仕事の関係上、多くのカタログを見ますがここまでワクワクするのも少ないです。キャッチコピーも秀逸です。是非、一度ご覧になってみてください。

それからあさひで1モデル限定で販売開始しましたね。あさひで扱うか否かっていうのは、メーカーさんにとっては悩み所だと思うんです。あさひで販売できればそりゃ集客力は凄いですから買ってもらえる機会は増えます。反面ブランドイメージのコントロールが難しくなりますし、我々のような販売店もあさひにお客を取られる可能性が出てくるわけですから、既存の販売店のことも考慮してあげる必要あります。それで限定モデル(たしかエントリーモデル)なんですね。既存販売店の棲み分けもできますし、全国400店舗のあさひに1モデル限定とは言え展示される訳ですから露出も劇的に増えるし、賢いやり方だと思います。

他にも積極的に試乗会を開催したりとか理由はいくつかありますが、そんなところからJAMIS来るんじゃないか、という匂いをビリビリ感じてるわけです。

JAMISとはどんなメーカーなのか

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以前別の記事でも書きましたが、JAMISはアメリカのメーカー。アメリカというとCannondale、TREK、Specializedの3社が有名ですが、現地ではその後に名前を挙げられるくらいのネームバリューを持つメーカーです。しかも、創業が古く自転車メーカーの中では老舗に位置づけられる歴史あるブランドで、クロモリを使った質実剛健な自転車には以前から定評がありました。MTBが主力でしたが、ここ数年ではカーボンやアルミロードバイクにも注力しています。日本では今までロードに関してはあまり知られてない日陰な存在でしたけど、最近になって完成度の高さがようやく認められたのか、徐々にですがローディにも認知されつつある(古株ではありますが)これからが楽しみなメーカーなんですね。

不思議な事に悪い評判をほとんど聞かないというのもJAMISの大きな特徴かもしれません。自転車メーカーであれば悪評の一つや二つあるのが当たり前なのですが、記憶を遡るとこのメーカーに限ってはいい評判しか聞いたことがないなと。日本での絶対数が少ないというのも当然あると思いますが、それ以上にどんな体格のユーザーでも同一の体験ができるようにフレーム設計されているというのが、大きな理由ではないかと思ったりしています。
どういうことかと言うと、JAMISはSST(size specific tubing)という独自の技術をカーボン、クロモリ、アルミ全てのフレームで使用しています。これはサイズ毎に最適化されたパイプ径を採用し、サイズ間の乗り心地の差異を是正しようというものです。
想像してみてください。小柄な女性と大柄な男性が乗る自転車ではフレームの大きさが違いますよね。当然フレームが大きくなれば各部位のチューブ長も長くなり、しなりも出やすくなります。
反対にフレームが小さい場合、チューブ長は短くなりますから、同じパイプ径を使用しているのであれば硬い乗り心地になっていまいます。この乗り心地やハンドリングの差異をジェイミスはパイプ径で調整をしているんですね。消費者からしたらそんなの当たり前じゃないの?と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんです。パイプ径を変えるとなると金型を用意したりなんだりで、コストも手間をかかりますから、同じパイプを使いまわしているところ結構あります。またパイプ径ではないですが、ジオメトリーも小さいサイズだと破綻しているものだって実際にあったりします。
どんな人でも最高の乗り心地が味わえるように、当たり前のこと当たり前にやる。これが、実直と呼ばれるJAMISの真骨頂でもあり、ユーザーにいい印象を与える大きな要因になっているんだと思います。

ではJAMISからどんな自転車がリリースされているのか?今回はロード系の注目機を2台ピックアップしたいと思います。

アルミロードバイク:ICON PRO

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ハイエンドアルミロードに位置づけられるIconPro。ここ数年軽量と謳ったハイエンドアルミが各社からリリースされてホットになりつつあるカテゴリーです。

アルミなのに驚くべき乗り心地

このiconを語る上で欠かせないのはカーボンと比べても見劣りしない振動吸収力でしょう。通常アルミフレームと言えば乗り心地が硬いというのが定説ですが、そういったイメージを持ってiconに乗るとびっくりするくらい上質な乗り心地に驚くと思いますよ。秘密はダウンチューブとトップチューブにあるんですね。
一般的なアルミフレームと比較すると細めにできています。ここで振動をいなして快適性を確保してるんです。じゃどこで剛性を出してのかというと、それはシートチューブなんですね。チューブ径が34.9mm、ピラーは31.6mmと一回り太く作られてます。

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jamisの開発チームによるとシートチューブは一番しならせてはいけない部分。ここに芯を持たせることによって乗り心地を犠牲にしないで、ダイレクトなカチッとしたペダリングを実現しているんです。トレンドのダウンチューブを太くして剛性を稼いで、細めのシートチューブで振動を逃がす設計思想とは真逆のアプローチなんです。
どちらがいいというわけではないんですが、最終的に剛性と乗り心地をハイレベルで纏め上げているiconを見ると少なくとも間違ってはないと思いますし、トレンドになびかず設計思想を貫き通す姿勢はとても評価できると思います。

超軽量級フレーム

重量は510mmで1150gというアルミフレームでは最軽量の部類。この軽さと先に述べたダイレクト感が相まって、誰が乗っても分かるほどの素晴らしい加速感を味わうことができます。中途半端なカーボンを買うよりも、完成度の高いアルミロードを買うほうがコスパもいいですし、カーボンほどデリケートに扱う必要もないので気楽でいいと思いますよ。店頭にブラック、ブルーありますので、気になる方は是非見に来て下さい。どちらのカラーもかっこいいですよ。 コンポは105、フォーク・シートポストはカーボンで、ホイールはMavicのAkusiumです。詳細知りたい方は以下のリンクから。話は逸れますが、ホームページの英語表記は早めになんとかしてもらいたいものですね・・・

>>製品ページ<<

もう一つ。輸入販売代理店さんがご丁寧にもiconのフレームを真っ二つにして、断面写真を作ってくれましたのでよかったら御覧ください。接合面など力がかかる部分にだけ厚みをもたせて、それ以外は薄く作られているのが分かります。こういった細かいところで1150gという軽さと強度を実現しているんですね。

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アドベンチャーロード:RENEGADE

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ロードでもない、シクロでもない。グラベルともなんか違う気がする、そうRENEGADE(レネゲード)はアドベンチャーロードなんです。アドベンチャー、いい言葉ですね!もしかしたらiconよりも世間的な注目度は高いかもしれないマシンです。コンセプト的にはsalsaのvayaに近いでしょうか。ともかくもご紹介しましょう。

40cタイヤまで装着可能

デフォルトのタイヤは35cですが、40cのタイヤまで装着できるんですぜ。ぐへへ。ロマンティックが止まりませんなあ。40cタイヤを履けばMTBほどでは無いにしろ普通のシクロでは躊躇しまうような場所でもいけちゃいますね。反対に25c前後の細めのタイヤを装着すれば舗装路でも快適に走ることも可能な万能バイク。ちなみにBBも低めに配置されているので、オフロードでも安定感を持って走行できそうです。

ダボいっぱい\(^o^)/

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ダボ穴やアイレットの数でマシンを評価する変態は私だけかもしれませんが、ともかく一般的なシクロなどと比べて多く配置されているんです。まずはダウンチューブ下。上の写真の様にツールボトル挿してもいいですけど、フレームバッグ装着した時に真価を発揮してくれそうですね。キャリアや泥除けを付けれるダボもありますよ。キャリアをつければ、キャンプ道具を詰め込んで遠くまでいくこともできますし、泥除けをつければ通勤にも使える全天候型のマシンとして良き相棒になってくれると思いますよ。

おすすめはEXPAT

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renegadeは3グレードあるのですが、それぞれでカーボン、クロモリ、アルミといった具合にフレームの素材が異なるのが面白いですね。その中でもおすすめしたいのが、クロモリモデルのEXPAT(税抜¥160,000)です。この価格でフォークはフルカーボンでスルーアクスルなんですね。しかもディスクブレーキ(メカニカル)に評判の良いTRPのSpyreを採用しているのも見逃せません。ドロップハンドルが末広がりタイプなのもグッド。
メインコンポはシマノのTiagra。フレームはクロモリですが先にご紹介したSST対応ですので、どのサイズでも最高の乗り心地を味わえますのでご安心を。この価格でこのアッセンブルがお買い得だと思うのは私だけではないようで、アメリカの著名雑誌”Bicycling”の2016年モデルのお買い得バイク(1500ドル以下部門)に選ばれたそうで、コストパフォーマンスが非常に高いマシンとなっております。

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もう一つ、アルミモデルのEXILEも初心者にはおすすめです。手の出しやすい価格設定ですし、カラーもオレンジ(写真上)とグレーの2色展開。はじめてのスポーツ車で、オンもオフも走れるオールラウンダーが欲しい、ツーリングやバイクパッキングもしたい!それから通勤にも使いたい!などなど様々な用途に答えてくれますので、万能バイクをお探しの方は選択肢に入れてみてはいかがでしょう?
スペース的な問題で現在店頭には在庫してませんが、注文は可能ですよ。メーカー在庫は日に日に少なくなっているので気になる方はお早めに!

>>製品ページ<<

さいごに

うちの店長も言ってましたが、ここまで売りたいと思わせてくれるメーカーって実際少ないんです。乗る人がいっぱい増えたら、それはそれで複雑な気分になるとは思いますが・・・ともかく、これからどんどんjamis露出してくるはずですので皆さん要チェックですよ。

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