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よみもの

スペーシーなシマノの新コンポMETREA(メトレア)

投稿日:2016年03月7日

投稿者:いね

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昨日お客さんから聞かされてその存在を知ったMETREA(メトレア)。いや正確に言うと存在は知っていたのです。昨年、海外のどこぞの記事でこいつを見かけてあまりの近未来的なデザインに「どうせプロトタイプだよね、発売まだまだ先だよね。そもそも発売されるかも分からないよね(´ε` )」とスルーを決め込んだのですが、よもやこんな直近で発表されるとは・・・
お客さんから教えてもらうなんて自転車屋として何とも恥ずかしい限りです。これからはアンテナびんびんにはっておきます。

さて、気になる新型コンポのMETREAですが、既存のロードやMTBコンポとは違う、全く新しい路線のコンポーネント。
その名も「アーバンスポーツ」なるカテゴリーになります。
立ち位置的には下のような感じです。

<オンロード>
┣ ロードバイク

┣ (ここ)

┣ クロスバイク/シティサイクル

┣ MTB
<オフロード>

shimano_metrea_8

アーバン(都市部)と謳っていることから、メインターゲットとしてはメッセンジャーやフラットバーロード、それからストリート系の自転車でしょうか。クロスバイクでもいけると思いますが、ブレーキに関してはディスクブレーキなので付けれる車体はかなり限られてくると思います。
ちなみにMETREAの名前の由来は都市を表すMetropolitanと現実を表すRealから作られた造語。都市部での走行時に快適性と機動性を持って移動できるように、そしてデザインに現代的なトレンドを取り入れたコンポーネントと言えるでしょうか。ざっと見たところ街乗り用としては油圧ディスクにリア11速とかなりのハイスペックになっています。そのあたり画像と合わせて見ていきましょう。

クランク

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ミニマムで近未来的なデザインが目をひきます。ポイントとしては4アームが採用されているということ。新型SORAもそうですが、今後5アームが新しくリリースされることは恐らく無いでしょうね。
それから都市型コンポというだけあってチェーンリングガードが標準で付いています。裾バンドが不要になるのは地味に嬉しいですね。
もう一つ、フロントダブルとシングルのどちらかから選べるというのもポイントです。街乗りではフロントシングルで事足りることが殆どですからね。最近のトレンドを見てると、メトレアやMTBに限らずロードやクロスバイクにもフロントシングルの波がくる気がしてなりません。

ブレーキ

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今回のパーツ群の中で一目惚れしたのがこのローターとディスクキャリパーです。特にキャリパー。クランク同様シンプルミニマムで金属感のある出で立ちなんですが、どことなくクラシックな雰囲気も醸しています。自宅のショーケースに飾りたいぐらい個人的にはお気に入りで、通勤車用に買おうと思っています。
METRIAのロゴもいいですね。デュラにしろアルテグラにしろ、今までのシマノのコンポロゴというと丸みを帯びてて古臭さを感じずにはいられないのですが、これはありだと思います。

ちなみにディスクブレーキは油圧式だそうです。ローター径は140mm。

シフター・ブレーキレバー

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通常のフラットバーに加え、ブルホーンタイプのハンドルにも対応しています。これがMETRIAの一番のトピックではないでしょうか。いやあ、すごいマニアックなところ突いてきたと思いますよ。上記2枚目画像がそのブルホーン用のSTIレバー。下の取り付けイメージを見ると割りと嵩張るみたいです。
ちなみにシマノではブルホーンではなくHタイプハンドル用と表記しています。これはブルホーンのエンド部分をフラットにした新規格ハンドルのことです。こいつを使えぱ上半身をロードとクロスバイクの中間くらい、大体45~60度のポジションが取れるようになるとのこと。このHタイプハンドルは、PROから今後リリースされるそうですよ。純粋なブルホーンに取り付けれるとしてもエンド部分がしゃくれてる分、見た目に違和感が出そうですね。
shimano_metrea_6

ホイール

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こんなのシマノじゃない!その気持わかります。シマノ特有のケバケバしさば全く感じらず、他社メーカーのホイールみたいです。
スルーアクスルではなく、前後ともクイックレバーでクリンチャー仕様。


 

他にもフロントディレイラーやリアディレイラー(11s)もラインアップされています。スプロケットは現時点では無いみたいですね。またスペックとしては、105と同等の性能を持っているとのことです。
価格は現時点では発表されておりませんが、油圧ディスクや11sなどを考慮すると105以上アルテグラ未満の値段になるのではないかと予想されます。また発売時期は今夏。結構ニッチなパーツ構成になっているので、需要としてはあまり多くはないと思いますが、ともかく今後が楽しみなコンポーネントであることは間違いないと思います。

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